ヒプノセラピーについて

 深く傷ついた時は「時間が一番の薬」と言いますが…時間が経っても回復を感じないまま、一人で抱えて何事もなかったように気持ちを紛らわせて過ごしていると、何となく心が晴れなかったり、負のサイクルに陥ってどんどん悪化してしまう事があります。

 多くの悪化の原因は「一人きりで抱えていること。」です。

 もちろん信頼できる人に打ち明けられれば一番ですが、そういう人が今は周りに居なかったり、様々な立場や思いやりで話せなかったり、胸の内を身近な人に話すのが苦手だったりする人に、ぜひメンタルケアをご利用いただきたいです。

(話すのが苦手な方は、あなたの価値観を認めたり、きちんと耳を傾けてくれたり、丁寧に質問をしてくれる相手に出会っていなかっただけかもしれないです。)

 また話す相手によっては余計に傷つく事になったり、今の状態を利用されたり、別の人にまで話が広がって悲しい想いをしたり、関係性が壊れてしまうなど……思ってもいない事が起こることもありますので、多少は慎重になる必要があります。

 もちろん日常の関係性では、あなたの言動に対して相手がどのようなリアクションを取るかに大きな「学び」があるので、その結果をきちんと受け止める覚悟があれば、行動を起こすのは決して悪いことではありません。

 でも、もし「自分のもの」として安全に解決したいのであれば、日常生活とは別のところでのカウンセリングや、ヒプノセラピーがオススメです。

 15年の施療歴で……多くの方がヒプノセラピーの中で「何か大切なもの」に出逢いました。ほとんどの方が真珠のような美しい涙を流されます。涙一粒の中には、これまで我慢してきた千とも一万ともいわれる言葉が込められているそうです。また涙ではなく怒りが出る人もいます。怒りはダイナマイトのように頑なになった何かを壊し、新しい何かを生みます。

抑圧した(無視した、蔑ろにした)感情を解放して心が命を吹き返すと、心はどんどん回復を始めて、力を取り戻します。感情を失った結果が「鬱」とも言われています。

 「癒されたい」と思った時にすでに癒しは始まっていて、メンタルケアは、その「最後のひと推し」をするものでしかありません。「自分は大丈夫!」と思っている方にセラピーは必要ありません。(本当はそういう人にこそ必要な場合もあるのですが…)

 ヒプノセラピーは心の手術のようなもの。当サロンでは、セラピーが安全にできるよう事前のカウンセリングや検査に多くの時間をかけます。初回は、説明とカウンセリングとテスト等となりますので、どうぞご了承ください。実際のセッション(ヒプノセラピー)では、麻酔をせずにいきなり心にメスを入れることもありません。

 ヒプノセラピーを「危険だ」と不安を煽る人が居ますが、このセラピーは自訓練法のようなごく安全なものです。コントロールは常にあなたにあり、また全てあなたの内側に起こるものですから、何が起きているか私に明確にはわかりません。あなたの内側から出てきた価値観としっかり向き合うものなので、葛藤や拒絶反応が起こりにくい、とても安全で優しいセラピー(心理療法)です。

 そしてヒプノセラピーの後にこそ「時間がお薬」である事を実感していただけると確信しています。

⚠️注意⚠️

 サロンのケアは全て心身の健康な方を対象としたもので、治療ではなく健康法となります。明らかに心身に問題がある場合は、まずはお医者様に行かれてください。お客様の状況によっては、ヒプノセラピーの施療をお断りするケースがございます。

 心療内科を受診している方は、主治医の許可がある場合のみ承ります。また主治医の許可があっても、薬の効果がわからなくなる場合があるので、精神薬を服用中の方はお受けしておりません。回復して断薬後3年を経過した方はお受け出来ますのでご相談ください。